従来から林床植生調査としての調査区画(コドラート)は1m×1mの大きさだった。
今年度からはより信頼度を向上させ、3m×3mの大きさとして植生調査をすることとなった。
今回も「ところざわ地域の自然」グループとの協働作業によるものである。
今日は現状のコドラートを拡張する作業として11名、
比良の丘から砂川への下り散策路の刈り払い機作業として3名、 計14名が参加。
トラロープ200m、境界杭、巻尺、かけや、などを持ちGFN調査地から開始する。
コドラートの3m×3mの正方形を正確にロープで囲うには、ピタゴラスの定理を利用する。
3m・4m・5mを一辺とする直角三角形を巻尺で形づくる。
その形に合わせ一辺が3mの位置に杭を打つ。
最初は多少の混乱もあったが、すぐに要領を得て自然発生的に、
巻尺、杭位置決め、杭打ち、ロープ張りなど の分業ができてきた。
中学(高校?)の数学がここで大いに役立った。
一方、刈り払い班も蒸し暑い中の 作業だったが
一時間強で散策路の刈り払いは完了し、
調査地に戻りコドラート班と一緒に休憩をとることができた。
後半、刈り払い班は調査地内で作業し、コドラート班は
順調に地域の自然調査地へと移り、
11時半過ぎには 計10ヶ所のコドラートの拡張作業を完了した。
これからは大きなコドラートでの植生調査になるので、
被度の測定手法など様々なデータについて、大堀先生の指導をお願いするものです。
12時15分頃帰着し解散。