先月に続きかなり暑かった。しかも秋のヤブカに襲われながら保全作業と観察を続けた。観察された主な生き物は以下の通り。
<植物類>
▪桶川オアシス 前月に続きキバナコスモス(開花多)、キクイモ(多)、ヒガンバナ(中)、アベリア、ヒャクニチソウ、ブッドレア、キツネノマゴ、オクラ、ワタ、カタバミが開花。ニンニク出芽。
▪上尾オアシス ランタナ開花(多)、ススキ開花(多)。キクイモ(多)、ヒガンバナ(中)、ヒメヒマワリ(中)、フロックス、ムクゲ開花(中)。
<昆虫類>
▪桶川オアシス
8月に続き、タチヤナギの樹幹でツクツクボウシ、ツヤハダゴマダラカミキリ、キマダラカメムシ、クロカナブン、カナブン、アカボシゴマダラを観察した。その他草むらや蜜源植物でツチイナゴ、ホオズキカメムシ、ホソヘリカメムシ、ホソハリカメムシ、アゲハチョウ類(ジャコウアゲハ、アゲハ、キアゲハ、アオスジアゲハ、ナガサキアゲハ)、タテハチョウ類(アカボシゴマダラ、ツマグロヒョウモン)、イチモンジセセリ、ホウジャク類、フクラスズメ幼虫、クロキシタアツバ、コガタスズメバチ、ミツバチを観察した。
▪上尾オアシス
アカボシゴマダラ、ツマグロヒョウモン、アゲハ、キアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、ルリタテハ、イチモンジセセリ、ホウジャク類、ハネナガイナゴ、キマダラカメムシ、ホソハリカメムシ、ツクツクボウシ、セグロアシナガバチ、ミツバチを観察した。 ▪上尾市藤波・中分ふるさと緑の景観地でオニヤンマ、シオカラトンボ類、ハネナガイナゴ、コバネイナゴを観察した。
<鳥類>
▪桶川オアシス
キジとコジュケイ、モズ、ツバメ、ムクドリ(多)、カワラヒワ、オナガを観察した。
▪上尾オアシス
オナガ、ツバメ、ムクドリを観察した。
<両生類・爬虫類> ▪桶川オアシス
ヌマガエル、アマガエル、カナヘビを観察した。
▪上尾オアシス
ヤモリを観察した。
📍主な調査と観察会
上尾オアシスでランタナ開花と吸蜜チョウ類を調査 9月7日 ヒガンバナ調査 9月14日
上尾市藤波・中分ふるさと緑の景観地で水田マコモのイナゴ発生調査 9月27日
オアシスの定例保全管理と観察 9月28日
桶川オアシスの前景、草繁茂。週2回(午前中)草刈りに追われた。
桶川オアシスで開花したヒガンバナに吸蜜に来たクロアゲハ。早咲きの黄色系ヒガンバナは花期長く10月上旬まで満開株もあり、両花色が混生していた。緑色の成熟幼虫はタブノキで生育していたアオスジアゲハの幼虫。その他アゲハの成幼虫、ジャコウアゲハの成幼虫、ナガサキアゲハの成虫も見られた。
桶川オアシスの雑木林に張られたナガコガネグモとその巣にかかったアキアカネ、およびジョロウグモの網にかかって捕食されたチュウゴクアミガサハゴロモ。
桶川オアシスで草刈り終了後、竹を切り、近くの幼稚園で教材用に太目の竹が入用とのことで謹呈した。
今年の9月、上尾オアシスでスズメバチを平年より多く観察した。壁面に巣づくりをし、幼虫の餌になるガの幼虫を捕獲し麻酔して巣に運び込む。そして巣にふたをしてスズバチ幼虫が発育するのを待つ。10月上旬まで新成蜂は出てこなかった。来春に出て来るのだろう。