活動レポート

『緑のオアシス』:桶川・上尾-62 7月の自然稲作と生態補償

2026年7月、埼玉の梅雨入りは6月7日頃、梅雨明けは7月20日頃であった。熊谷気象台の7月の平均気温は27.6℃、6月より5.5℃上昇、平年値より1℃高かった。7月の降水量は226㎜、6月より49mm少雨であったが、平年より164.4㎜多く、総じて7月は高温多雨に推移した。

🔶植物:自然水田では葦(あし)、ミズガヤツリ、マコモ、ヒエなどが繁茂した。7月31日に前期出穂(※しゅっすい)前草刈り実施、稲茎葉に日光が十分当たるようになった。緑のオアシス(畑)ではエノコログサ、コセンダングサが繁茂、キバナコスモス、キョウチクトウ、アベリアが開花、キクイモは2m余りに繁茂、キイチゴ果実を観察した。

🔶昆虫:水田ではイナゴ(主にハネナガイナゴ)、ショウリョウバッタが多く、オオシオカラトンボ、ウスバキトンボが多数飛翔していた。アキアカネ、シオカラトンボ、アシナガグモを観察した。飛来性のシンジュキノカワガは見られなかった。 
緑のオアシス(桶川・上尾)ではジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ(桶川)、ナガサキアゲハ(桶川)などを多数観察した。セミの鳴き声は少な目だった。
オアシス桶川では特定外来生物のツヤハダゴマダラカミキリがタチヤナギにいたので捕殺した。同ヤナギにキマダラカメムシが多数、ノコギリクワガタ、コクワガタ、アオドウガネ、ドウガネブイブイ、カナヘビも若干発生した。ヘビ類ヤマカカシは1頭観察した。

※出穂(しゅっすい)とは、稲や麦などの穂が茎の中から外に姿を現す現象のこと  
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                             

葦繁茂田:7月31日に前期草刈りを3人で行った。北から臨む自然水田、葦、ミズガヤツリ、マコモなどが繁茂し、稲草丈の20〜30cm超まで伸びた(写真左)ミニ水田の直播稲周辺を除草、直播稲は肥料不足で黄緑の葉色(写真中央)除草作業途中の状態(写真右)

西側から臨む雑草刈り取り水田(写真左)、西から臨む刈り取り完了の水田、稲条が目立って来た(写真中央)南から臨む刈り取り後の水田(写真右)

6月上旬に孵化したイナゴが7月中旬になり翅芽(※しが)を伸ばし始めた(写真左)下旬に成虫になった(左雄、右雌)(写真中央)除草により、イナゴは追い立てられカヤツリグサに集合した(写真右)

※翅芽(しが)とは、幼虫の胸部の背中についている、成虫の翅(はね)をおさめてある部分のこと

下旬、水田の畦道に飛来したヒメアカタテハ(写真左)葦の葉上で餌待ちするシロオビトリノフンダマシ(写真中央)水田内のヌマガエル(写真右)

オアシス桶川の前景(写真左)2026年第2回目成虫の飛翔産卵(写真中央)ヤブガラシの葉を摂食するドウガネブイブイ(写真右)

団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
202683(月曜日)
活動の参加者数
会員5人