■9月下旬以降、雨少なく、オアシスでの観察は多くなった。
■9月30日、上尾・桶川オアシスで保全候補のタテハチョウ科ルリタテハは数日前から蛹化した。この数年上尾オアシス(生態補償地)にルリタテハが安定的に発生した。プラムに巻き付いたサルトリイバラに20余りの幼虫と蛹が見られた。卵と成虫も見られた。
サルトリイバラには棘があり、プラムによく巻き付け数m伸長した。途中、少し剪定したが、成虫は伸長の若茎葉によく産卵、幼虫は順調に生育、蛹化も見られた。
一方、ルリタテハの餌植物ホトトギスも植栽したが、周辺に繁茂したキクイモに囲まれ生育不良で、ルリタテハは小発生だった。
従来、両オアシスで保全候補のジャコウアゲハ、アオスジアゲハは安定的に定着したが、今秋のルリタテハの多発により、上尾オアシスに定着・温存されたといえそう。今、幼虫は順調に蛹化、成虫はコナラの樹液に飛来したり、サルトリイバラに産卵している。10月中旬まで成虫の飛翔は確認された。
■10月4日、6月移植の自然稲は黄熟期に突入、先週来の大雨で湛水状態のなか共同作業でスズメ、ハト、カルガモなどの鳥避けの反射テープを張った。今後は下旬に稲刈りとはざかけ乾燥を予定。
野草は葦、ミズガヤツリ、ハトムギ、ミゾソバ、ツユクサ、カタバミ繁茂。動物はイナゴ、アカネ類、シオカラトンボ、ヒメカメノコテントウ、ツマグロヒョウモン、ウラギンヒョウモン、キタキチョウ、セセリ類、オンブバッタ、クモ類が目立った。カメムシ類、ウスバキトンボは少し、オニヤンマは見えなくなった。両生類はヌマガエルが多かった。野鳥ではダイサギが水田に飛来した。



ルリタテハ成虫がコナラ樹液に飛来し吸液(写真左)、サルトリイバラの若茎に産付されたルリタテハ卵(写真中央)、1週間以内に孵化した幼虫と卵殻(写真右)。



サルトリイバラの若葉を摂食する成熟幼虫(写真左)、蛹(垂蛹)2個体(写真中央)、サルトリイバラの近くで羽化した成虫(写真右)。



黄熟期に入った水田に野鳥避けの反射テープを張った(写真左、写真中央)。水田に飛来し餌探索中のダイサギ(写真右)。



田周辺で休むアキアカネ(写真左)、あぜ道の草原に飛来した希少なウラギンヒョウモン(写真中央)、水田周辺に植えたヒロハマコモと伸長したマコモタケ(写真右)。