2026年8月、熊谷の平均気温は平年値より0.3℃ 低かった。前月7月より0.4℃低かった。
降水量は平年値や前月より少雨だった。以上の気象により野外活動の機会は多かった。 以下、上尾の郊外に設けた観察地、休耕田あとの自然稲作の管理と生き物観察、上尾の住宅地内のオアシス、さらに桶川郊外に設けた、緑のオアシス(生態補償地)の保全と観察の結果について報告する。
🔶植物:自然水田では葦、ミズガヤツリ、マコモ、ヒエが繁茂し、休耕地や空き地ではセイタカアワダチソウ、ハトムギ、ミゾソバ、コマツヨイグサ、ホシクサ、オモダカ、クサヨシなど、畦道方面にクズ、カナムグラ、ヤブガラシ、ノゲシなどが目立った。
🔶昆虫・クモ:水田ではイナゴ(主にハネナガイナゴ)、ショウリョウバッタが多く、オオシオカラトンボ、シオカラトンボ、ウスバキトンボが多数飛翔していた。アキアカネ、アジアイトトンボ、アシナガグモ、ドヨウオニグモ、コモリグモも観察した。畑地のシンジュに発生する飛来性のシンジュキノカワガは見られなかった。
緑のオアシス(桶川・上尾)では、前月に続きジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、アゲハ、クロアゲハ(桶川)、ナガサキアゲハ(桶川)などを観察した。セミの鳴き声は後半増えたようで、アブラゼミ、ニイニイゼミ、ミンミンゼミ、ツクツクボウシが盛んに鳴いていた。上尾郊外の「緑の景観地」ではヒグラシが多数鳴いていた。
オアシス桶川では、特定外来生物のツヤハダゴマダラカミキリがタチヤナギにいたので捕殺した。同ヤナギにキマダラカメムシが多数、ノコギリクワガタ、コクワガタ、アオドウガネ、ドウガネブイブイ、カナヘビも若干発生した。野鳥ではガビチョウが桶川、上尾の雑木林で鳴いていた。



8月3日早朝:上尾郊外に設けたオアシスの自然稲作地、7月下旬の出穂前の前期手取り除草(1区7x13m)は会員3人で2時間かかった。主な雑草はヨシ、ミズガヤツリ、マコモ、ハトムギ、ホシクサなど。刈り取った雑草は稲条間に敷いた(写真左)。この頃稲茎葉の草丈は約80 cmだったので、除草後日光が直に当たるようになった。直播区ミニ水田は籾を密播したので栄養不足で茎葉黄緑色(写真左)、一方、本田移植区は順調に生育し茎葉が緑化していた。本田にはハネナガイナゴ、ヒメアカタテハ、オオスズメバチ、キアゲハ、トンボ類、クモ類(写真中央:ドヨウオニグモ、写真右:スジボソハシリグモ)、ヌマガエルなどが集まった。ハナナガイナゴは4割ほど成虫になっていた。



9月3日午前:自然栽培稲は(品種、写真左のミニ水田はにじのきらめき、本田はコシヒカリ)、出穂開花〜黄熟期に入っていた。全域に雑草が繁茂してきたので手前の空き地〜畦道を動線確保のために刈り払いした。 9月4日早朝6時〜40分、会員有志で共同草取り。生き物ではヌマガエル、イナゴ、ショウリョウバッタ、カマキリ類、オオシオカラトンボ、アジアイトトンボ、ウスバキトンボ、オニヤンマ、コモリグモ類、ナガコガネグモ、アシナガグモ類が目立った。周辺の森ではガビチョウ、ツクツクボウシ、ヒグラシが鳴いていた。写真は除草前の水田(写真左)、除草後の水田(写真中央)、除草メンバー(写真右)



8月6日午前:緑のオアシス桶川(生態補償地)で真夏恒例の草刈りおよび観察を行っった。奥深く鬱蒼としたマダケ群落に進んだところ、ノシメトンボ(写真中央)に混じって、当地で見たことがない鮮やかな大型トンボ1個体に遭遇、一瞬に異様だなと思えた。撮影後、体の模様を見たら県内希少種のナゴヤサナエ(写真左) に見えた。中旬にはキクイモが開花し始めた(写真右)。



8月11日午後:オアシス上尾の観察会:当地では野鳥より多そうなセミ類、とりわけ夕暮れに昔懐かしいヒグラシの鳴き声を聞きに、シンジュ、クヌギ、コナラ、サクラ、シラカシなどが生える「緑の景観地(雑木林)」に行った。台風が接近し東風が強かったが、ヒグラシ(写真左)、ミンミンゼミ(写真中央左)、ヒグラシ(写真中央右)、ツクツクボウシ(写真右)、ニイニイゼミ、アブラゼミなどを聞き分けた。多くは樹林地の奥から聞こえたが、数個体は通路沿いの遷移帯の樹幹で観察した。



8月14日午前:オアシス上尾の観察会:雨の切れ間にアゲハ類が飛び始めた。地域優占のジャコウアゲハは数個体が飛翔していた。ウマノスズクサの夏若葉の葉裏に産卵(写真左)、8月世代の幼虫期も始まった(写真中央)。8月27日〜30日 オアシス上尾の観察会、小雨の午前中、サルトリイバラに来たルリタテハ、新茎に産卵した(写真右)。