6月に入ってから例年にない猛暑日、真夏日が続いています。今日も例にもれず、猛暑日の中の活動でした。春の新緑や小鳥の鳴き声で出発する清々しい心地良さはありません。ギラギラ照り付ける太陽の暑さが身に迫っています。幸い、ここは木々が生い茂り、緑に包まれていますので、それが唯一の癒しです。

4、5月と下刈りを行ってきましたが、人数が少ないせいか、下刈りが追い付かず、道脇の最初の植樹地から中ほどまで草茫々で、草の高さが膝まで来ています。草が全体を覆っているので、春から夏にかけていつも見られている野生の花が見られません。草をかき分けるような感じで坂を下って3、4月に植樹した場所で3人で下刈りをしました。そこでも小さな苗木が草に負けそうで蔓に絡まれていましたので、苗木の周りを手ガマで刈ります。

前回は苗木の周りしか刈っていなくて、苗木と苗木の間はササの群れが大きな島のように生い茂っています。そこを刈り払い機で刈りますが、あまりにもササの島が多いので焦ってしまいます。やはり落ち着いて丁寧に下刈りしないと、何のための下刈りなのかわからなくなります。植林は根気との勝負です。それと植物に対する愛情も必要です。

よく見ると、里山ではなくてはならない貴重な樹木、トネリコ、タラノキ、ツクバネ、ムクノキ、エノキ、ヌルデなどの幼木も沢山あります。植生が豊富です。これらを間違って下刈りで刈り取らないようにすることです。ここ緑の森は蝶で有名なので、よく珍しい蝶を見かけます。それらの豊富な植物と樹木のせいなのでしょう。里山を守るということは、そのような多様な植物を守ることなのだとも思います。

珍しいことに草が生い茂っている中でオカトラノオがひっそり咲いていました。ここで始めてみた野生の花です。木々を見ると、リョウブの白くて細長い花が木一面に咲いています。本来ならば、少しでも草を刈らなければならない状況ですが、あまりにも暑くて断念して、食事をして早々に引き上げることにしました。