活動レポート

『よみがえりの森プロジェクト-令和7年2月』伐採玉切り、下刈り(入間市)

2月に入って寒波が襲ってきましたが、今日はその合間で風もなく、陽射しのある暖かい日でした。昨年冬に伐採した木が刈り捨ててあったので、それらの木の玉切りと3月に植樹するための下刈りを行いました。最初に目についたのは、前から倒れそうな木が中途から折れて辺り一面に散らばって倒れていたことです。人がいなくて幸いでした。まだ一本枯れた大木がありますが、太すぎて手に負えません。また中木の木が隣の木に倒れかかっていて、すぐに伐採しなければならない状態です。これらは以前の風の強さを物語っていました。

先回は刈り捨てだったので、5~6本かかり木になったままです。かかり木とは、周りの木に引っ掛かって地面に倒れないで宙ぶらりんの状態の木をいいます。伐採した場所は木が密集しているので、すぐに引っ掛かってしまいます。ロープでかかり木を縛って引っぱって倒そうとしますが、二人の力なので少しも動きません。斜面の下の藪の中でのかかり木は放っておきます。しかし、人がいつも通るところは早く倒さなくてはなりませんので、後で人がたくさん集まった時にロープで引っ張ることにしました。

問題は玉切りです。玉切りとは、倒れた木をチェーンソーで細かく切断していくことです。地面に倒れた木は枯れ枝や切り株の上に倒れているので、木の重さの重心がまちまちです。チェーンソーで切断していくと、幹が移動して切り口の空き間が狭まって刃が動かなくなります。そうなると、二人して刃が挟まった脇を手ノコギリで切って少しでも刃のわきを広げて刃を抜きます。もう汗だくだくです。

結局、刃を抜くことができましたが、刃とカバーの間が緩んでしまい使えなくなりました。倉庫にもう一台あるのでそれを取りに行き、再開しました。そんなことで作業がなかなかはかどりません。原因といえば、地面が平らでないからですが。一本の丸太を作るにも大変な労力でした。このことは木を伐採する時にも言えます。木の重心を見間違えると切断するうちに刃が挟まって動かなくなります。重心のある方を切り進んだからです。

里山は手入れしないとすぐにササがはびこります。ササがはびこると他の草が伸びてきません。ましてや、野の花も見ることができません。ササは地下茎で伸びるので刈っても刈っても生えてきます。カマで刈るのも大変です。硬くて簡単に切れないので剪定ばさみも使うほどでした。ここの植栽地は多様な植物の宝庫です。

アオキはもちろん、ヒサカキ、イヌツゲ、アラカシ、シラカシ、ヤブコウジ、マンリョウなど様々で、すでに中木にまで育っています。所々に、種が飛んできたのかチャノキも生えています。これらを生かして生物多様性を維持することです。このような小さな地域でも生物は豊富に育っています。ここを守ることが、少しでも生物多様性に貢献することになるのでしょう。今回、花は咲いていませんが、赤い木の実がなっていました。帰る頃は、上着を除いて下着全部が汗でびっしょりでした。

団体名
グリーンプラネット
活動日
2025215(土曜日)
活動の参加者数
2人