11月になっても例年になく、暖かい日が続いています。今日も20度以上の晴れで活動しやすい日でした。草も思ったより伸びてなく、苗木を植えた所は草に負けるようになっていません。それで、2人は手ガマで苗木を植えたり、特に草の目立った所を坪刈り(※1)をしましたが、残りの3人はまだ、草を刈っていない開拓地を刈り払い機で一斉に下刈り(※2)をすることにしました。今後、植樹する場所を下ごしらえすることが目的です。
※1 下刈りの1つで、植栽した苗木の周辺(1m四方程度)を方形または円形に刈る作業です。
特に保護が必要な木がある場合に実施するもので、この作業をすることにより、苗木が育つために必要な明るさと栄養を確保しやすくなります。
※2 苗木の成長を妨げる植物を除去することです。
刈り出そうとして隅をみると、草がぼうぼうとしている中に枯れ枝が積み重なっています。端で今まで整理していなかったところなので、まず枯れ枝を整理しなければなりません。そこを整理すれば植樹する場所になります。ところが、上を見ると大きな木が枯れていて今にも倒れそう。コナラが大きくなったまま伐採されず、枯れたままになっています。枯れた大木が3本ぐらいありましたので、これを処理することが先決と思い、そこの下刈りを断念しました。
ササが生えているので草が硬く、脚を踏ん張らなければなりません。取り合えず、全員で枯れ枝を取り除くことから始めました。それから三人が刈り払い機で一斉に刈っていきました。今まで手を付けられなかった斜面の広い地域の草が刈られて、植樹できる場所ができた感じです。ただ問題になるのは刈り払い機で刈ると有用な植物も刈ってしまうことです。
自然に実生で育っているコナラやクヌギの苗や、樹木の多様性を守るための種類の苗も残したいと思っています。ササが刈られてきれいになると、植樹にとって邪魔になる木が目立ってきます。次回、冬季に伐採することが必要になっています。
秋が深まってきましたが、いまだにキツネノマゴやベニバナボロギク、イヌタデの花が負けじと咲いていて、ガマズミやリョウブの実が熟していました。また、枯れた倒木には赤や青、褐色と色とりどりのサルノコシカケ科のキノコがくっ付いていて、とてもきれいでした。