活動レポート

『よみがえりの森プロジェクト-令和6年9月』下刈り(入間市)

9月半ばなのに猛暑日、現地に着いたとたん、ムッとする暑さ。ここは樹木の下なので本来涼しいはずなのですが。しかし、あらかじめ決めた日程は動かせないので覚悟を決めて作業を始めましたが、午前、午後、それぞれ1時間以上作業は続けられない暑さでした。2か月以上、下刈りをしていないので、草が生え、ヨウシャヤマゴボウが苗木を覆い、クワの萌芽が何本も出て大きく広がり、ノボロギクが繁茂して綿毛が飛び散っていました。

最初に植え、日が当たった苗木がすでに中木になっていますが、日が当たっていない所はほとんど伸びておらず差がはっきり出ています。クリの木も大きくなり、実が実っていましたが、まだ食べられるほどになっていません。また、幹が中ほどで折れて枯れていた枝に緑の葉が生えていて成長力の強さにびっくりさせられました。

いつもの通り、2人はカマで坪刈りと2人は刈払い機で一斉に下刈りをしました。苗木の周りにつるが伸びており、それを取り払うのに苦労しました。やはり、丸太や枯れ枝がきちんと整理されていないので刈払い機できれいに刈ることができません。柵に積まれた枯れ枝の上は草が全体を覆っています。まだまだ、整理が行き届いていません。やるべきことが多いのですが、人数が少ないので草を刈るだけにいつも追われています。

しかし、草を刈るだけでも大変です。まだ、草が大分残っていましたが、汗が目に染みるほど蒸し暑く、これ以上作業ができないと判断して早々に切り上げました。これからのみんなの意見として、ただ草刈りだけで作業を終えてしまっては意味がありません。少しずつでも実生の苗木を育て、植林を広げていくことが決定されました。そのためには下刈りの範囲を広げ、谷の下の方のつるを刈っていくことです。さらに、日が当たらなくなっている場所の木を伐採していくことも同意されました。

ノマゴ、ヤブラン、ノボロギク、ヌスビトハギなどの野生の花、キノコ類はヒイロタケ、カイガラタケ、ツルタケなど、チョウ類ではアサギマダラ、ジャコウアゲハ、ヤマトシジミなど、昆虫類ではオオカマキリ、ショウリョウバッタ、アキアカネなどが見られました。これらは四季によって変化するのでもっと多種な種類がこの地に生息しています。これらはすべて在来種です。幸い、今、埼玉県でビオトープを守るための活動を支援する事業を行っています。

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ビオトープとは在来の植物、昆虫、蝶、動物などの生物が生息している場所をいいます。そこを維持し、管理する事業です。ここで注目することは、私たちが活動している地域をビオトープとして守っていくことが考えられます。雑草や灌木を取り除く下草刈りだけでも十分生物多様性に貢献できます。そこで、私たちの活動がそれに該当するかわかりませんが、ビオトープを守る目的で県へ支援の応募を考えたいと思っています。

団体名
グリーンプラネット
活動日
2024914(土曜日)
活動の参加者数
5人