見沼田んぼは、首都圏に残る大規模緑地空間です。利根川から取水した農業用水が流れるさいたま新都心に近い見沼代用水西縁の約1.5kmの土手では、令和6年も6月下旬から約1か月間、ヤブカンゾウ群落約40万株の開花を楽しんでいただきました。
秋には翌年に備えて土手の草刈りが始まりました。今年は雨も多くクズのツルや桑の木などの根張りの強い植物も含めて、雑草、雑木類の伸びが例年とは比べ物にならないぐらいに繁茂し苦戦しました。
刈り払い機作業で支障になるツル類や木類を中心に前処理作業を行い、刈り草類は道路沿いに積み上げていきます。年末に、さいたま市の契約業者がこれらを作業車で運搬し堆肥加工して有効活用されることなっています。
見沼代用水沿いには、壮年期を迎え地域の名所にもなっている桜並木があります。その並木を支える土手沿いの傾斜地(ここにもヤブカンゾウの群落)での草刈りを10月20日に開始しました。当会は高齢者も多く傾斜地での作業は難航しましたが頑張りました。
刈り払い機の作業部隊による刈り取り作業(ヤブカンゾウの枯草も含めます)は、12月17日に最終段階を迎えました。刈り取りは逐次実施してきており、刈り取り後の草は道路沿いに会員が運びだし、年末の収集作業に備えてきました。
毎年恒例の1年の締め括り作業ですが、新春のヤブカンゾウの芽生えが実に美しいので心も躍ります。
さいたま市による収集作業は12月20日に開始され、5人の作業員で2台の作業車を使用してほぼ丸一日を要しました。