NPO法人自然環境観察会 活動期日:2022年10月8日(土)
行事名:10月の生態補償地(緑のオアシス)、アオスジアゲハの活躍!!
early Oct View: No.8に報告したアゲハチョウの一種、アオスジアゲハ、8月下旬以降に、タブノキ、ニッケイ、シロダモなどの新葉に産下された卵が発育し、10月上旬に成熟幼虫になった。周りに天敵が多かったこともあり、成熟幼虫化率は約16%と低かったが、葉上に観察することができた。 今月も成虫は繁殖中。
・初夏、埼玉県、彩の国みどりのサポーターズクラブ活動支援制度によりクスノキ科数種の提供を受け植栽した。今夏の酷暑を乗り越えて何本か活着した。
・ サポーターズクラブ 活動支援制度の活用に当たりましてはみどり自然課の担当の皆様に大変お世話になりました。ありがとうございます。
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Oct View: アオスジアゲハの生態系、周辺に天敵が多いのに、天敵回避の防御行動はないかと思っていたら、立派な臭角は出す。ヒトには強く匂わないが、天敵の昆虫・クモ類には効き目があるのか。成熟幼虫はやがて蛹化して越冬に入る。来春の登壇に備えて、既に蜜源用にダイコンやムラサキハナナ、コマツナを植えている。10月の成虫はまだキバナコスモスやアベリア、ヒメジョオンから吸蜜し、クスノキ科の新葉に産卵している。
・No.8のように、アオスジアゲハには多様な天敵が待ち構えているが、先ずはやわらかい葉に産卵、葉にはマミジロハエトリが産卵しツトをつくっていた。さらに卵寄生蜂が来る。幼虫が孵化すると、アリ、アシナガバチ、コクサグモ、アマガエルなどが集まって来る。緑のオアシスづくりには天敵の天敵(機能的生物多様性)の活用が必要になる。
*次回はヒメジョオンの観察と生き物。