活動レポート

『緑のオアシスー桶川』-4:畑域の生き物保全-7月

NPO法人自然環境観察会    活動月:2021年7月

・桶川市郊外大宮台地の畑域に設置した『緑のオアシス』、2021年7月に4回(午前中)植栽保全と生き物調査を延べ6名で行いました。

・今年、県内の梅雨入りはこの10年で最も遅く6月14日、梅雨明けは7月16日との発表があった。7月の月平均気温は26.3℃(熊谷)と高めに推移した。高温多雨の影響で7月後半以降植物は繁茂し植栽管理に多くの労力を要した。

・7月中『緑のオアシス』-桶川では昆虫、蛙、鳥類を含め48種450個体が観察された。7月前半は23種119個体、後半は43種331個体が観察された(表1、2、3、4)。

・7月中の昆虫類はカメムシ目9種171個体、ハチ目5種69個体、チョウ目15種67個体、バッタ目4種65個体などが多かった(表1)。

・ 蜜源植物では7月中ヒロハマウンテンミントとアベリア、ヒメジョオンが満開で多くのハチ類、チョウ類、クモ類を集めていた。次いでジャコウアゲハの食草ウマノスズクサの再生株が目立った。イヌホオズキ、ランタナ、ボリジも目についた (表5)(2021年8月1日(日)まとめ) 。

トピックス

  1. 昆虫類ではヒマワリやヒメジョオンなどにグンバイ類、クワ、カラムシにハゴロモ類、蜜源植物にハナバチ類、ハチ類、草原にバッタ類、ムクノキ、アンズ、エノキなどにセミ類が目立った。
  2. クモ類では特大のオニグモが竹垣の地上約1.2mに網を張った、体長2㎝ほどの個体で網にかかったニイニイゼミを糸巻きにしていた。コクサグモはヒメジョオンの株内に網を張り獲物を探索していた。ジョロウグモも樹木の下に網を張っていた。
  3. クワとカラムシの若枝にベッコウハゴロモとアオバハゴロモの成幼虫の発生していた。
  4. 7月後半にはジャコウアゲハ、アオスジアゲハが産卵に来た、ナガサキアゲハやセセリチョウはアベリアやキバナコスモス、ランタナに吸蜜に訪花した。

付表

桶川オアシスで観察された生き物、2021年7月4日間観察の一覧

・次回の植栽管理と生き物調査は9月14日(火)の予定

団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
202181(日曜日)
活動の参加者数
6