活動レポート

『緑のオアシス』:桶川・上尾-40 10月の管理と生き物

10月の管理 ❗
10月の雑草は全体的に減少した。なかでもカナムグラ、クズ、カキドオシ、カタバミ、カモジグサ、カラスウリ、コセンダングサ、ヌカキビ、イノコヅチ、イヌタデ、イヌホオズキ、ハキダメギク、チヂミザサ、チョマ(カラムシ、ラミー)、ヤブマメ、ヤブガラシ、シャクチリソバ(於上尾)が目立った。木々に絡み付いたカナムグラとクズの除去は一苦労、その他の除草は立鎌と朴(※ホオ)で対応した。先月敷いた防草シートは抑草に役立ち管理労力の節減になった。
※朴(ホオ)は、少し緑色のかかった独特の色合いの木。 硬さが程よいので太鼓のバチや刀の鞘などにも使われる。

10月の植物・昆虫・鳥の観察 ❗
オアシス桶川では、蜜源キバナコスモスが多数、マリーゴールド、キツネノマゴ、ワタなども生育。
オアシス上尾では、マリーゴールド、ランタナ、シャクチリソバ、ワタが開花した。                                                    両オアシスでアゲハ、アオスジアゲハ、アカボシゴマダラ、ホシホウジャク、アキアカネが多発した。キタキチョウ、コミスジ、ウラギンシジミ、モンシロチョウは少発、ナガサキアゲハは時折飛来した。                     オアシス上尾では、ジャコウアゲハは雌1,雄2のみランタナに吸蜜に来た。成熟幼虫と前蛹(ゼンヨウ)、蛹は多かった。アジアイトトンボ、シオカラトンボ、アキアカネ、ノシメトンボを観察した。                                     近くのコナラ園(宮前公園)では近年平地で希少なアカタテハ(雌雄)がコナラ樹液や地面にとまったのを観察した。ルリタテハ、キタテハ、オオスズメバチ(2個体)もコナラの樹液に来た。ウラギンシジミはコナラ、柑橘の葉上にとまったのを見た。
オアシス桶川では、アキアカネが多数飛翔、シオカラトンボ、ノシメトンボも目立った。イネ科雑草地にはクモヘリカメムシ、イネカメムシを見た。ナミテントウ、キイロテントウはクズ葉上にいた。サクラのイラガは蛹になった。ナガサキアゲハは少数、キバナコスモスやヒガンバナに吸蜜に来た。フクラスズメとタイワンキシタバ(各幼虫)はカラムシに少発した。鳥類ではシジュウカラ、モズ、エナガ、メジロ、カワラヒワを見た。コジュケイは竹藪で鳴いていた。タヌキの糞は近くの樹林地で観察した。               
その他、伊奈町自然に親しむ会から貸与されたナラ材を活用しオアシス桶川にベンチとテーブルを設置した。       

生態補償地(オアシス桶川)に敷いた抑草シート(左)、雑草対策に労力節減。抑制シート上を歩くコカマキリ(右)。

10月に入りオアシス上尾近くのコナラ園(宮前公園)のコナラ樹液を吸いに来た-低地では希少なアカタテハ、やや多いキタテハ、ルリタテハ、さらにウラギンシジミ(葉上)、オオスズメバチ(樹液)、そして日だまりに多い越冬前キマダラカメムシを観察した。

オアシス桶川ではツマグロヒョウモン、アオスジアゲハ、ムラサキシジミなどが活動していた。

10月25日~27日にアリオ上尾で開催された上尾市環境推進大会の環境パネル展に参加した。多数の来訪者があった。

伊奈町自然に親しむ会のボランテア連携(さとやま公園 10月27日(左))伊奈町自然に親しむ会から貸与されたナラ材を活用し、オアシス桶川に念願のベンチを新調した(10月30日(右))

団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
20241025(金曜日)
活動の参加者数
10人