活動レポート

『緑のオアシス』:桶川・上尾-37
7月の管理と生き物

7月の管理 ❗
桶川オアシス(生態補償地)の主な防除対象はカナムグラ、イノコヅチ、コセンダングサ、ツユクサ、カタバミ、イヌタデ。
上尾オアシスではアップルミント、デンジソウ、セリが繁茂、その他普段の除草で雑草は少ない。            繁茂した樹種は、エノキ、ユキヤナギ、タチヤナギ、ビービーツリー(ミカン科イヌゴシュユ)、ムクノキなど。  
7月は猛暑続きのため、野外管理は熱中症回避のため午前中で切り上げました。                                                                                                                     7月の植物・昆虫・鳥の観察 ❗
桶川オアシスでは、モンシロチョウ、ジャコウアゲハ、アゲハ、アオスジアゲハ、スジグロシロチョウ、キアゲハ、アサマイチモンジの順に多く観察できました。蜜源植物ではヒロハマウンテンミント、イヌタデ、ヒメジョオン、クレオメ、ワタなどが咲きました。キクイモは草丈2~3mに成長しました。ほかにガガイモ、カナムグラ、カラムシも繁茂しました。両生類ではヌマガエル多数、爬虫類では草刈り途中にカナヘビを多数観察しました。
上尾オアシスでは、ジャコウアゲハ、アゲハが多く、アオスジアゲハ、ルリタテハ、キマダラカメムシ、キアゲハは例年並みの発生。
桶川オアシスでは、スズメ、カラス、キジバトのほか、コジュケイ雌雄、シジュウカラ、ムクドリ、カワラヒワが多かったです。昆虫はキマダラカメムシがスモモで複数観察されました。
特記事項として7月3日、25日、桶川オアシスのスモモ樹幹に特定外来生物クビアカツヤカミキリのオス2匹が先月のメス1匹に続き現れました。幹高約2mにフラスが出ていました。そこから脱出したのかと思いました。サクラでは有毒外来種ヒロヘリアオイラガ幼虫を多数発見、葉を暴食していました。
上尾のオアシスでは夕方ハクビシンが1個体、プラム樹によじ登っていました。撮影を試みましたが暗闇でシルエットしか撮れませんでした。

生態補償地(桶川オアシス)7月の前景:右(西)側には蜜源のヒロハマウンテンミント、左側にはキバナコスモス、イヌタデ。ヒメジョオンは花終期。

桶川オアシスに植えたビービーツリー(ミカン科イヌゴシュユ):樹高数mになり今年も開花しました。多くのチョウ類、ハチ類が求蜜に来ました。アゲハは産卵し中齢幼虫になりましたが、蛹は未観察です。なお日陰に植えた木は未開花です。

桶川オアシスのカナムグラ:7月に繁茂し始めました。葉裏には摂食中のキタテハ幼虫が見られました。

桶川オアシスに春から定住しいるコジュケイ雌雄:7月の観察では午前前半にはムクノキの高枝に止まり(左写真)、後半には地上に降り求餌していたのを観察しました(右写真)。

桶川オアシスのスモモでクビアカツヤカミキリのオス2体:先月のメスと合わせて3個体を確認しました。

桶川オアシスのサクラ幼木に外来種で有害なイラガヒロヘリアオイラガ)が多発、樹の葉を暴食していた。除草中知らずに一瞬、毛虫に触れたようで数分ショックを受けた。

上尾オアシスのランタナに吸蜜に来たジャコウアゲハのオス(左写真)とヒロハマウンテンミントに吸蜜に来た同メス(右写真)。

団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
202486(火曜日)
活動の参加者数
3人