4月、植物・昆虫・鳥の観察 !
【管理】
生態補償地(緑のオアシス)では例年より遅く4月上旬にサクラ満開。先月に続きムラサキハナナ、コマツナ、ダイコン、ハルジオン、ナズナ、タンポポ、スモモ、アンズ、ハナカイドウが開花しました。ムギは開花から登熟期(※1)。後半にはナヨクサフジが咲き始めました。 前半困窮したのは草丈40㎝余りに繁茂したナズナ、後半は強害雑草で草丈80㎝を超えたカモジグサ(イネ科エゾムギ属)の一部出穂(※2)も始まりました。除草は草刈り鎌で根元から刈り取りました。頑強な株はシャベルを使って掘り上げ排除しました。
樹木では入口のシンボルツリー「エノキ」。2015年3月植栽の10年生で樹高数mの高木になり、枝先は道路にはみだしたので枝おろしを行いました。
【生き物】
①植物 先月に続きムラサキハナナ、ナズナ、コマツナ、ダイコンが開花、次いでヒメオドリコソウ、タンポポが開花。ジャコウアゲハの餌となる食草(ウマノスズクサ)も出芽し伸長しました。 ②昆虫 草むらにはナナホシテントウ、菜の花(コマツナ)にはヒラタアブ類、ミツバチが求蜜にと花粉採集に来ました。先月に続きユキヤナギにはユキヤナギアブラムシが発生し、ナミテントウとクロアリが集まりました。その後ナミテントウはコデマリ、ムギ、ムクゲに移動しました。アゲハ、アオスジアゲハ、ルリタテハ、ナガサキアゲハも飛翔してきました。
保全対象種のジャコウアゲハ(成虫)は前年より2週間早く中旬にオスが羽化、次いでメスが羽化、直ちに交尾しました。産卵も多くなり、一部孵化して幼虫が出現しました。 ③鳥類 桶川オアシスでは、晴天の中旬にキジ雌雄が草原に現れ、若葉や土中を突いて採食していました。ヒトに慣れているようで落ち着いて採食していました。ほかにコゲラやモズ、ヒヨドリ、キジバト、カラス、スズメ、カワラヒワ、ツグミ、メジロも観察しました。コジュケイは遠くで鳴いていました。
※1 登熟期とは、豆類など農作物が結実して次第に成熟していく時期のことです。
※2 出穂(しゅっすい)とは、茎の中から、さやを割ってうす緑色の穂が出てくることです。