2024年3月に実施したNPO法人自然環境観察会の活動レポートです。
【管理】
両生態補償地の3月前半はナズナ、ナバナの開花、次いでオオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、タンポポなどが生育していたが、大きな雑草はありませんでした。後半に入り各植物が急に伸びコマツナ、ムラサキハナナ、ユキヤナギ、そしてダイコンが開花し始めました。セイヨウタンポポとの交雑タンポポも目立ちました。困窮したのは繁茂してきた強害雑草カモジグサ(イネ科エゾムギ属)で草丈80㎝を超えました。頑強な株はシャベルを使って根を堀上げ除去しました。
【生き物】
①植物
前半はナズナ、ナバナの開花、次いでオオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウ、タンポポが開花、草本の静かな立地でありました。後半に入り コマツナが満開、タチヤナギ、ユキヤナギ、アンズ、アーモンド、スモモ、ハナモモが開花し賑やかな景観になりました。ヤマブキも萌芽し少し咲き始めました。
②昆虫
地面の草本にはナナホシテントウ、菜の花(コマツナ)にはヒラタアブ類、ミツバチが求粉・求蜜に訪花しました。ユキヤナギにはユキヤナギアブラムシが発生し、ナミテントウとクロアリが集まっていました。ジャコウアゲハの餌植物、ウマノスズクサも出芽してきました。近くには越冬蛹が羽化期を待っていました。
③鳥類
晴れた中旬キジが草原に現れ、若葉や土を突いて求餌していました。ヒトに慣れているキジ(オス・メス)のようで逃避しないで採食に勤しんでいました。コゲラやモズ、ヒヨドリ、キジバト、カラス、スズメも観察しました。