活動レポート

『緑のオアシス』:桶川・上尾-30 2月の植物観察と生態管理

2024年2月に実施した『緑のオアシス、生態補償地』の管理と植物虫観察例を報告します。 

<管理> 厳寒の節分立春~2月いっぱい生態補償地(緑のオアシス)の枯草小枝集めと除去、後半はナバナ、ナズナ、ムラサキハナナ、サンシュユの生育に合わせ植栽管理を行いました。難防除雑草のカモジグサ(イネ科)も伸び始めたので大きいものから順に除去しました。
                                    
<生き物>上尾オアシスで1月上旬に咲き始めた早生梅は2月に入り満開、花蜜を吸いにメジロが多く飛来。黄梅も咲きました。          
桶川オアシスではナズナ開花中、ユキヤナギは花蕾の数パーセントほど咲き、枝にオオカマキリの卵嚢を観察できました。晩秋に蛹化したアオスジアゲハ蛹はタブノキの葉裏に付着していました。ムラサキハナナは未開花(草丈20cm)でした。
2月5日、桶川上尾で降雪があり、6日朝までに約8cm積もりました。         
2月18日、桶川オアシス、昨夏植えたサンシュユ(ミズキ科)、ナバナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウが開花していました。             
2月20日、上尾オアシスでキタテハ初見、ときどき小石上に静止して羽を広げ温まっています。   
2月24日、中分景観地でウメ開花中、枯草上でウヅキコモリグモ(コモリグモ科)を観察できました。ムラサキハナナが咲き、葉上にホソヒラタアブ、カントウタンポポにはフタホシヒラタアブ(いずれもハナアブ科)を確認。
2月下旬、桶川、上尾オアシスでもムラサキハナナが開花し始めました。                   

2月上旬:生態補償地-桶川オアシスの前景(主な作業は枯草枝集め)
大雪:2月5日~6日朝にかけて8㎝の積雪、オアシスの作業も休みです。
アオスジアゲハ:晩秋にタブノキの葉裏で蛹化し、2月中も残っていました。
県環境科学国際センターで2月10日に開催された「第10回生きものフォーラム」のポスター展示に参加しました。
サンシュユ(ミズキ科):2月17日くらいに桶川オアシスで開花。
周りにはナズナ、オオイヌノフグリ、ホトケノザ、ヒメオドリコソウが開花していました。ユキヤナギは全蕾の2%くらい開花していました。
キタテハ:越冬成虫が晴天に飛び出し飛び交う。石の上に止まり羽を広げ体温を上昇させていました。
フタホシヒラタアブ(ハナアブ科):タンポポの花粉を求めて飛来。
ホソヒラタアブ(ハナアブ科):ムラサキハナナの上に静止。
ウヅキコモリグモ(コモリグモ科):2月後半に枯葉や草の上を足早に歩く成体が目立つようになってきました。

団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
2024229(木曜日)
活動の参加者数
3人