活動レポート

『緑のオアシス』:桶川・上尾-23
7月の管理と観察

NPO法人自然環境観察会

今回は2023年7月に桶川・上尾の『緑のオアシス』=『生態補償地』の保全管理・生物観察について報告します。
今月は猛暑少雨の中、多様な植物が繁茂し、雑草化しました。特にオオブタクサ・カナムグラ・イノコヅチの抜き取り、ヒメジョオンの枯れ株の廃棄などに注力しました。
7月の蜜源植物はヒメジョオン、ブッドレア、ヒロハマウンテンミント、三尺バーベナ、アブラナ(日陰に少し開花)、キバナコスモス(開花初め)などの花です。
昆虫では成虫2回目のジャコウアゲハが増加、アオスジアゲハも飛来し、両種の産卵、幼虫も見られました。
高木(ムクノキ、アンズ、ウメ)ではニイニイゼミ、アブラゼミ、後半にはミンミンゼミも鳴きだしました。その他コアシナガバチ、キアシナガバチ、クマバチ、キタテハ、オオスカシバ、モンシロチョウ、キマダラセセリなどが観察されました。タマムシもエノキをめがけて飛来し、シオカラトンボも増加しました。カエルはヌマガエルの成体が目立ちました。
野菜ではダイコン、コマツナが自然発芽、ワタも順調に生育しています。
7月30日には上尾市文化センターで夏の昆虫観察と標本つくり(鱗粉転写)の講習会を開催し、県内各地から60余人の子供たち(2歳~6年生)が参加しました。

桶川の生態補償地(緑のオアシス)全景。ヒメジョオンは枯死、ブットレアは開花中、キバナコスモス開花初期、ワイルドベルガモットは花終期。
オオフタオビドロバチ : 開花盛期のハーブ(ヒロハマウンテンミント)の花粉を食す
キタテハ :キバナコスモスで吸蜜
ジャコウアゲハ 雄 : ブッドレアで吸蜜
クマバチ、チョウ類、ナミテントウ: 満開のアベリアに見られた
ジャコウアゲハ雌 :満開のアベリアで吸蜜
ツマグロヒョウモン雄:サンジャクバーベナ(ヤナギハナガサ)へ吸蜜に来た。
アオスジアゲハ3齢幼虫:タブノキ葉上、 卵も観察された
ダイコンとワタ:自然発芽、開花を待つ
上尾市文化センターにて夏の昆虫観察と標本づくり<鱗粉転写>(7月30日開催)
県内の子供たち60余人が参加した。

団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
2023731(月曜日)
活動の参加者数
3人