活動レポート

『緑のオアシス』:桶川・上尾-22
6月後半の観察

NPO法人自然環境観察会

今回は、2023年6月後半に観察した桶川・上尾の『緑のオアシス』の生き物を報告します。
6月の蜜源はヒメジョオン、ブッドレア、ワイルドベルガモット、ボリジ、キキョウ、アブラナ(少し)、ダイコン(少し)などの花です。
夏至に向かう6月後半、アゲハ類の2回目の成虫(第1世代目成虫)が出現しました。ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハも2回目成虫が初見されました。その他コアシナガバチ、キアシナガバチ、クマバチ、キタテハ、オオスカシバ、モンシロチョウ、キマダラセセリなどが観察されました。
植物ではダイコン、コマツナが自然発芽してきました。ワタも順調に生育しています。ジャガイモ(キタアカリ、男爵)は収穫が始まりました。

キキョウ:上尾のオアシスで6月25日に開花始め。
アキアカネ:上尾のオアシスで6月28日に観察。今年は発生少なくまだ2頭目。
キアシナガバチ:アブラナ(コマツナ)についているアブラムシが出した茎葉上の甘露を吸いに来ていた。刺されないように接近しない。
コアシナガバチ( ハチと巣):6月18日ホンニッケイ(クスノキ科)の小枝に作っていた。草刈り時に刺されないように注意した。
ヒトスジシマカ(カ科ヤブカ属):夏に多いヤブカ。オアシスでは植物が生い茂り湿気が多い日陰に多い。刺すのはメス成虫。腕に来たのを待って撮影。
ジャコウアゲハ(メス):今年2回目の虫。6月18日のオス初見に続いて、数日後にメスが現れた。ウマノスズクサの葉裏に産卵を開始した。今年は上尾にも発生した。
蝉の幼虫:6月になり第1世代目の幼虫。植物や垣根、ブロックなどいろんなところで蛹化する。10日余りで成虫になる。
ニホンアマガエル(無尾目アマガエル科アマガエル属):5月までに水田や水たまりに産卵。その後幼生(オタマジャクシ)で過ごす。写真はデンジソウが繁茂した水槽で暮らすアマガエル。
ニホンアマガエル:6月初め成体初見、樹や草の上に移動し生息する。写真はハス葉上に来た成体。
カワラヒワ(スズメ目アトリ科ヒワ属):6月になってコマツナ(菜種)の種子を捕食しに来た。毎年の光景。
団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
2023630(金曜日)
活動の参加者数
3人