活動レポート

『緑のオアシス』つくり-(1)

上尾市

NPO法人自然環境観察会と下芝・緑と里山を守る会の共催事業の打合せ

2021年3月9日(火)

1 現状における課題と事業の目的

  1. 上尾は都市機能の充実に伴いグリーンベルト(緑地帯)が限られ生きものは減少している。
  2. 市内に自然や生き物に親しめる「緑のオアシス」を探索・選定し、生き物を保全し美しい環境づくりに貢献したい。
  3. 「緑のオアシス」を開放し、観察、採集や標本作りができるようにし環境教育の推進に貢献したい。
  4. 安全安心な環境の保全に寄与し、自然の大切さ、命の大切さを実感できる場をつくりたい。

2 事業の内容 

  1. 大石地区の浅間台、中妻、中分で「緑のオアシス」に適する場を選定し、植物の少ないスペースにはチョウ類や生き物の餌植物、蜜源植物を補植し、生き物を毎月調査する。
  2. 休耕田とあぜ道、用排水路のトンボ、イナゴ、メダカなど生き物調査を毎月行う。
  3. 事業末に当年度の成果を含め、「緑のオアシスづくり」のマニュアルの作成・発行および講演会の実施などにより広報することを予定する。

3 事業により期待できる効果

  1. 「緑のオアシス」を選定、保全し、一部地域では植物(餌植物・花蜜植物)を植栽し、生物多様性を高め、地域の自然環境の美化に貢献するモデル拠点を設ける。
    2.「緑のオアシス」に生育するウマノスズクサにはジャコウアゲハ、シロダモにはアオスジ
    アゲハ、タチヤナギやユキヤナギ、ダイオウグミ、ウツギなどにはテントウムシが集まる。蜜源植物のランタナ、ペンタス、キバナコスモスなどには多くのチョウやテントウムシ、昆虫類が集まる。それらを自由に観察できるオアシスを提案する。
  2. 多様な植物と昆虫、鳥を自由に観察し、植物や昆虫の採集が可能になり、「緑のオアシス」のつくり方、植物や動物の保全・観察のしかた、昆虫標本の作り方を提案し、将来的には子どもたちの環境教育の支援につなげる。
    4.大石地区の休耕田とあぜ道の見直しによりイナゴやトンボ、メダカの発生地を確認でき、食味資源や郷土資源を提案する。
  3. 以上により上尾市内に『緑のオアシス』を選定し、安全安心な自然環境を身近に楽しむことに寄与したい。
3月のユキヤナギ・開花
団体名
NPO法人自然環境観察会
活動日
202139(火曜日)
活動の参加者数
4