活動レポート

『よみがえりの森プロジェクト-9月』秋晴れの下刈り

 台風が去って、雨から一転して秋晴れになりました。さいたま緑の森博物館は休日のせいか、職員の駐車場まで観察者の車でいっぱいでした。秋晴れの中、みんな張り切って下刈りに励みました。草は案の定、脚が隠れるくらい伸びていて、細く、しなっているので、カマで刈っても、地面の少し上からきれいにそろえて刈れません。そんな中で、みんな汗だくだくの大奮闘でした。植栽地は高い木が刈られ、日差しが入るので草花が咲くようになります。秋の盛りもあって、所々にベニバナボロギク、キツネノマゴ、ヤブラン、ヒヨドリバナなどが咲き、木にはガマズミの赤い実やクサギの赤花の中の青い実がきれいでした。地面には虫やカエル、ヘビを見つけることができました。

うっそうと伸びている草

汗だくだくで草を刈る

体長10センチ以上のアズマヒキガエル

草の上を動き回るササキリ(褐色型)

群がって咲いていたキツネノマゴ

今回の活動のメインは、支援金で購入したチェーンソーや刈り払い機の試運転を行ったことです。やはり、新しいチェーンソーの切れ味は非常に良く、刈り払い機も馬力があり、あっという間に草を刈ることができました。手ガマで刈っても草が残ってしまい、まだら模様になってしまいます。手ガマで刈った後を刈り払い機で刈ると、きれいに残った草が枯れ、まだら模様がなくなり平らになって行きます。最初からこれで刈ったら良かったのにという声も上がりました。

チェーンソーの試運転

人の背より伸びている苗木

もう一つのメインは新たに整地する場所に刈り払い機で挑戦したことです。しかし、灌木や草が密集してあまり身動きが取れず、地面は倒木や枯れ枝が転がっていて危険で、草をきれいに刈る段階ではありませんでした。まず、地面のこれらをかたずけ、灌木を刈る必要があります。谷までのかなり広い面積で、斜面なので少しずつやっていくしかありません。今は灌木や枯れ木があり、暗いので、植物や花や実の成る樹木が生えていませんが、これらを刈って明るくすれば、それに変えることができます。切った倒木や灌木を集めて整理するために柵で囲いを作ることを考えています。すでに整理された里山は木と木の間に空間があり、日が当たり、花が咲き、鳥や蝶、昆虫が集まり、いろいろな樹木が生えています。そこに多くの観察者や憩いを求める人々が集っています。

灌木が群がる新しい整備地(刈払い機で)

参加者(草刈り前)

団体名
グリーンプラネット
活動日
2021920(月曜日)
活動の参加者数
7