そんなに暑くなく、気持ちよい秋晴れの日でした。参加者人数は4人、西武球場前に集合しました。私たちは現在、里山再生活動していますが、どのように整備するかという目標が必要です。それで、すでに整備されているトトロの森を観察することにしました。市街地を通り抜けると、こんもりとした森が見えてきます。そこがトトロの森の発祥地で、至る所に通路や動植物の案内の看板が立っています。さすがに、市民の憩いの場所や動植物の観察で有名な場所だけあって、通路やベンチなどが整備され、種々の野生の花が咲き、群がっています。道端にノコンギク、最初に進む湿地帯には木道が渡してあり、ミゾソバ、ハナタデ、ミズヒキ、ツリフネソウが群生していました。下は水が流れていて、澄んだ水なのでホタルの幼虫の餌のカワニナが所々見られました。夏には蛍が出てくるものと思われます。
少し奥に入ると、森の発祥地であるトラスト1号地の入り口があり、多くの市民や観察者、外人までもここに立ち寄ります。ここからさらに森の内部に分け入っていきます。分け入るといっても、密林を分け入るのでなく、整然と間伐されていて、明るく、草は適当に刈られている所を通ります。道はきちんと階段が付けられ、しっかり整備されています。途中、空間もあり、鳥や蝶、昆虫などが群がれそうです。しばらく行くとやや広い散歩道があり、下を見やると栗のイガが沢山落ちていました。そのイガの中に、何と栗が所々あり、ビニール袋一杯分ぐらいの収穫でした。ここまで歩くと、もう引き返そうかと思いきや、ここまで来たのだから、湖まで行きましょうということになりました。本当にすがすがしい、気持ちよい大きな湖でした。ここは人造湖で、東京都民の水がめになるということです。辺りの草原にはたくさんの昆虫がいました。ちょっと歩くとトノサマバッタなどが飛び立ちます。
皆さん、ほど良い汗をかき、今まであまり経験したことのない自然の中での散策でした。確かに、里山とは、ここまで整備することです。手入れをしないと、森はすぐに暗くなり、道は草で覆われるようになります。これからの私たちの活動の模範を見せてもらいました。