活動レポート

『よみがえりの森プロジェクト-令和7年4月』伐採整理と下刈り(入間市)

ゴールデンウイークの最初の日だけあって駐車場に車がびっしり、池の周りは、イベントに参加する子供たちでで賑わっていました。車を降りると、にぎやかに小鳥がさえずり、周りの木々は新緑一色です。植栽地の苗木の葉も鮮やかに黄緑色に光り輝いていました。今日はイベントの関係上、うるさくならないよう動力を使わず、手ガマでの下刈りと手作業での整理と前回やり残した苗木4本の植樹をしました。

下をよく見ると、コナラとクヌギの実生の苗が至る所で芽生えています。葉が出ないとわかりませんでしたが、30cmぐらいの実生も見つかります。これらを育てるに越したことはありません。ただ、小さい苗は下刈りの時、一緒に刈る恐れがあります。早速テープでマークすることから始めました。いざ始めると小さいのと、あちこちあるので探すのが大変。探した苗木の周りを刈ったりしながら、とうとう女性二人掛かりのマーク付けになりました。

男性二人は前から気になっていた柵の整理です。長い枯枝や太い幹、丸太が乱雑に積みあがっています。長い枝や幹は短くし、丸太は柵の周囲の下に置き、柵を囲います。その中に枝や幹を重ねて入れますが、それらを囲む杭が見当たりません。とりあえず、柵全体を小さくして、上に枝を載せています。杭がないのでいつ崩れるかわかりません。杭にふさわしい木を探し、柵の周りに杭を立てることが必要です。

春本番なので虫たちが騒ぎ出しています。コナラやクヌギの葉には、蛾の幼虫が葉をかじっていたり、葉の先があちこち丸まっているのが見られます。これはヒメクロオトシブミというゾウムシで、卵を産み付けた葉を先から丸めて俵を作ります。孵化した幼虫は、俵の中で葉を食べて育ちます。秋、ドングリがなるとコナラゾウムシはその中に卵を産みます。そのドングリを葉や枝ごと切り落とし、地面で幼虫は成長します。これが良く知られているチョッキリです。

コナラやクヌギにはいろいろな昆虫が寄ってきます。私たちの植栽地は昆虫の宝庫です。いろいろな蛾や、いろいろな蝶が生まれます。私たちの前に珍しいアサマイチモンジが飛び回っていました。オオムラサキの幼虫が食べるエノキの幼木も育っています。

野の花としては黄色いジシバリやヘビイチゴが咲き誇っていました。そして、今まで花が咲いているときに出会わなかったサワフタギの花を見つけることができました。よく観察すれば、いろいろな植生、特に樹木に出会うことができます。

団体名
グリーンプラネット
活動日
2025429(火曜日)
活動の参加者数
4人