暑さと雨で、活動地は一か月も経たないうちに草で茫々でした。草とともに樹木も濃い緑で覆われ、最初に植えた苗木は周りのガマズミなどの中木と肩を並べ、すでに森の一部を形成していました。あっと驚いたのは、その中に栗の木があり、クリの実が実っていたことです。クヌギと葉が似ているので、クヌギと間違って植えたのが一緒に成長していたのでしょう。今年食べられるかどうか。
今回は坂を下った地域の前回植えた苗木の周りを重点的に下刈りしました。草と格闘しながら汗だくだくの下刈りです。それと、枯れ枝や丸太があちらこちら散らばっていて、それらの整理も行います。問題は整理を行おうとしても枯れ枝や丸太を積み上げた場所が無造作に山になって広がっていることです。
まず、枠木をしっかり四方形に立てて、その中に太い木から順に横並びに積んでいくことが必要です。しかし、枯れ枝が余りに太く長いのでそれらを短く切らなければなりません。それを切っているだけで時間がかかってしまい、一山も整理できませんでした。これから時間をかけて少しずつやっていくことを考えています。
私たちの目標は灌木やつるや笹などを刈って、クヌギ、コナラ、その他の中木も育てて自然な里山を造ることです。無駄な高木、中木を間引いて日が当たるようになれば花が咲く草が生え、実がなる木々も生えてきます。そこに昆虫、鳥や動物が生息します。あとは自然に任せて管理しながら放っておくことです。こういう場所が重要なことは自然がそのままあるからです。
特に今日、市街地の自然林がなくなり、住宅地になったり、農地になっています。農地になっても深く耕し過ぎて、しかも単一作物を植えているので動植物が寄り付きません。また、その農地もなくなっています。管理された自然林は他のどの場所より一番生物多様性があります。
梅雨に入ったばかりで、主だった花は見られませんでしたが、ヤブミョウガが群生し、ヒヨドリバナが蕾み、珍しくオカトラノオが咲いていました。ヤマユリのつぼみもたくさんありましたが、花が咲くにはもう少しのところでした。