幸い、晴れの日、今年植樹してから初めての下刈りでした。雨や、暑い日も続いていたので草は茫々(ぼうぼう)と伸び放題。今日は下刈りと前回植え残したところの10本ばかりの植樹です。まず、茫々した草の中で植樹を行い、その後、道路沿いの下刈りは苗木が相当高くなっているため、草の心配はなく、植えたばかりの場所の下刈りに集中しました。ところが、前回、大きな苗木の枝が真ん中から折れ、ひもでつないで真っ直ぐにしたのですが、ひもが切れ、枝が横倒しになっていました。その枝を3人がかりでひもで修復しました。再び生き返ることを願って出発。
今回植えた苗木も前に植えたものも草の丈が勝っているので見つけるのが大変、下刈りで間違えて刈らないように植えた苗木に赤いテープをつけます。そして苗木の周りを下刈り。それと同時に刈り払い機で草を刈りますが、坂があり、切株や枯れ枝が沢山散らばっているので思うようにいきません。とてもきれいに刈ったとは言えません。やはり、枯れ枝を柵に集め、柵を四角く囲って整理することが先決です。そうすれば、きれいに下刈りすることができそうです。まだまだ、たくさん刈れない草を残してしまいました。
ここの土は肥えていて日も当たるので、放っておいてもいろいろな種類の樹木や草が生えてきます。コナラやクヌギの種が自然に生えて大きくなっています。タラの木やネムの木、ニワトコの木の若芽も所々あります。これらを生かすことでいろいろな階層の森を造ることができます。もちろんクヌギやコナラの高木が主体ですが。
また、季節ごとに違った野の花も咲きます。ですから、下刈りする時に野の花を全部刈り取らず、貴重な樹木の若芽も刈り取らないことも必要だと思います。よく見ると極く小さな花も非常にきれいです。それらが生きることによって、それに群がる蝶や昆虫、動物なども生息することができます。切り株を掘り起こすとたくさんのカブトムシの幼虫が出てきます。あまり手を加えないで放っておくと、いろんな生物が現れてきます。それが里山の良いところで、里山を生かす道かもしれません。
今の時期は花の咲く境目なので、際立った花は咲いていませんでした。黄色いオニタビラコの花や背の高いヨウシャヤマゴボウ、どこにも咲いているハルジオンが見られ、7月に見事に咲くヤマユリの茎葉が所々目立っていました。