ようやく猛暑が終わり、秋晴れの日を迎えました。今日は下刈りです。スポーツの日も近く、快晴なので隣の植栽地も子供たちを迎えて草刈りのイベントを行っていました。全体的に草はそんなに伸びていませんでしたが、あちこち、刈り残した草が切り株や倒れている枯れ枝の周りにかたまって生えていました。そこは整理しないときれいに刈れないのでいつも後回しになり、草や蔓が伸び放題になっています。刈り払い機は使えないので、全員大鎌で下刈りを始めました。
今日のもう一つの目的は苗床を造成することです。今まで箱の中にドングリを入れ、苗を育てて苗木を作って植樹してきました。しかし、植栽地をよく見ると、自然にドングリが成長して苗となった実生があちこちにあります。それらを見過ごして草と一緒に下刈りしていました。その実生の苗を利用すれば、もっと早く苗木を成長させることができます。
そのため、植栽地に苗床をつくって実生の苗を植え、成長させて苗木を作ればよいわけです。自然に任せるので、どの程度成長するかわかりませんが、一つの実験材料です。そこで、植栽地の隅の日の当たる窪地に丸太や枯れ枝をどかし、ツルや草を刈り、溝を掘って苗床を造りました。
それとともに、ここの植栽地はいろいろな野花や植物、昆虫、蝶、鳥などが生息しています。活動するたびにいろいろな野花や昆虫、蝶、鳥などに出会います。日が当たり、花が咲く植物や実の成る樹木があるからだと思います。
季節ごとに野花が群生していますが、それらを刈り払い機だとあっという間に刈ってしまいます。多年草だと根が残っていますが、一年草は刈ってしまうともう見ることができません。また、鳥や昆虫が好む実の成る幼木があちこちに見られます。それらも刈り払い機で下刈りすることが多々あります。
幼木を掘り出して下刈りしないよう一か所に植えてしまえば、大きく成長させることができます。今日造った苗床を利用して、そこに草花や幼木も植える予定です。それらを維持管理していけば、ビオトープになります。ビオトープとはそこに生息するいろいろな在来種を維持管理する場所です。里山を維持することが自然にビオトープになるわけです。里山が一番日本で生物多様性がある理由も理解できます。