活動レポート

『よみがえりの森プロジェクト-令和6年1月』伐採

この冬は暖かったり、寒かったり日々変化がありますが、全体的に暖かいようです。今日も暖かい日でした。昨年暮れ、斜面をやや下りたところを下刈りしたので、ササがなくなり木々が目立つようになりました。春にはここに植樹する計画なので、邪魔になる木の伐採を行う決断をしました。

伐採地はエゴノキやアオハダなど、株立ち(※1)している木も目立っています。伐採の目的は植樹地を確保するとともに、コナラなどの萌芽更新(※2)を行うことです。というのも、木が古くなると葉が上を多い光が当たらなくなるとともに、成長が止まり、切っても萌芽更新ができない状態になります。若い世代のうちに木を循環させることが必要です。

※1 株立ちとは、茎の根元から数本の茎が立ち上がっている状態を指します。
※2 萌芽更新(ほうがこうしん)とは、人工的に手を加え木を伐採し、下草刈りや間伐を行うことです。 これにより、日光が林に入るようになり、小さな草花や従来そこに生息していた昆虫などが昔のように戻ってきます。さらに、萌芽更新をすることにより次世代の樹木に世代交代するため、林全体が若返り適正な緑地保全が可能になります。

さらに問題になるのは大木になるとカシノナガキクイムシが幹に入り込み、木を枯らしてしまうことです。緑の森もかなり被害を被り、枯れた木の伐採に手が回りません。ここの駐車場の脇に直径70~80センチの切られた丸太が山になって積まれていました。全部ナラ枯れの木です。私たちの植栽地にもナラ枯れで枯れた大木が三本立っています。放っておくと、いつ倒れてくるかわかりません。
今回伐採した植樹地には幸い、コナラの木も何本かあり、これらを根元から伐して萌芽するのを待ちます。ただ、伐採して困ったことは、木が倒れる範囲に他の木があって、それにかかってしまうことでした。かかった木を地面に倒すに悪戦苦闘。手で動かすことはとてもできない。かかられた木を伐採した
り、かかり木をチェーンソウで短くしたりして何とか切り抜けました。


しかし、木の重心の位置を間違って切ってしまうと切り口が狭くなり、チェーンソ-の刃が挟まれて回転が止まってしまいます。さらに刃を抜こうとすると、手の力で木から抜け出させることができません。しまいに刃のカバーが曲がってしまうハプニングも起こりました。宙に浮いたかかり木を切る場合も同じ状態になります。その後、倒した木を玉切り(※3)にして丸太にしました。伐採した木がかなり多かったので、すべて玉切りできず、枝を切り、細かくすることもできませんでした。

※3玉切りとは、木を伐採した後に、枝を切り落として一定の長さに切り分けることで

一番、目立ったのはキノコです。枯れ木にびっしりついているキノコ、赤、白、オレンジ、茶色、青色のオンパレード。すべてサルノコシカケ属で食べられません。こんなに数が多いのは土や木の中の栄養が豊富なのだと思います。枯れ木の栄養分を吸い取り、分解し、土に還します。他の野山でもそんなにキノコは見られません。野の花に匹敵するほどキノコに目を奪われてしまいました。

団体名
グリーンプラネット
活動日
2024123(火曜日)
活動の参加者数
2人