4月7日(金曜日)、今年2回目の植樹をしました。今日は天気予報では50%雨ということで雨具を準備して臨みました。ところが、雨は一向に降らず、おまけに日が差してきて絶好の活動日和でした。前回から3週間も経っていないので前と景色はさほど変わっていませんが、若葉が一段と増えています。奥の方では事務所の方が大木で暗くなっていたところを伐採している最中。かなり明るくなっていました。
植樹は、植える場所が限られてきているので、少し坂を下った所と山道沿いに植えました。懸念されるのは土の水分です。今まであまり雨が降っていないのが心配です。それでも前回植えた苗木に若芽が芽生えているのが見えて安心しました。丈夫な生命力のある苗木です。
緑の森博物館の方針は萌芽更新で森林を管理するということです。しかしながら、私たちの植栽地は萌芽するコナラやクヌギの切り株が余りありません。大きな切り株がありますが、萌芽している枝は見られません。ですから、これから若いコナラの木を見つけて伐採して切り株から芽が出てくるのを待ちます。若い切り株は生命力が旺盛なのですぐ萌芽します。この植栽地では、そのような状態になるまで苗木を植えて大きくすることです。
昔から、本来の里山の姿は15~20年の周期で木を伐採して利用すというものです。このように循環して管理しますが、現代、放っているので、木があちらこちらで大木になっています。木が古くなると、そこにカシノナガキクイムシが入り込み、導管を詰まらせ、木を枯らします。その病気は周囲15メートルにすぐ伝染します。緑の森博物館では県でも一番その被害が多いそうです。その意味で、私たちの活動の意義があるようです。植え終えてから、周りを見ると伐採された木の枝があちこちに山になっていました。それを短くして柵に入れなくてはなりません。全部やるにはとても多過ぎました。
春の象徴であるタンポポや、白い小さなツボスミレ、タチツボスミレがたくさん咲いていました。
タンポポがたくさんあるので、どんな種類か調べてみました。今、外来種のセイヨウタンポポが日本中に蔓延(はびこ)り、在来種のカントウタンポポはそれに駆逐されています。こちらのタンポポはどうかと思いきや、見るとやはりセイヨウタンポポ、ところが他を見ると何と在来種も。その見分け方は花弁を支えている緑の苞(ほう:蕾を包むように葉が変形した部分 )の裂片が反り返っているのが外来種、反り返っていないのが在来種です。