6月の下旬から急に厳しい暑さが続き、運悪く、活動日が36度以上の猛暑となってしまいました。活動できる状態ではありませんでしたが、それでも参加したからにはと、下刈りと除伐を行いました。草は雨も少なく、猛暑のせいか、思ったほど、そんなに伸びていません。斜面で、苗木以上に伸びている草を刈り払いしました。斜面は株立ちの中木が多く、それらが林冠となって下を暗くしています。一つの切り株からたくさんの沢山の幹が生えているのが株立ちです。その株立ちが多いので間引きをしなければなりません。しかし、その中には必要な木もあるので簡単に切れません。何を残すか、調整が必要です。ただ、全体を暗くしている、必要でない灌木などは切らなければなりません。それらを少し除伐しましたが、たくさんありすぎて手に負えません。それと暑さで,とても続けられない。2時間ほど活動して早々に引き上げました。
里山を再生するには簡単にはいきません。まず、どのような里山にするか。どのような木を残し、花や実のなる木を残すかです。また、どのような日が当たる空間を作るかです。空間があると、草や野の花が生えます。そこに蝶や昆虫、鳥が来れるようになります。苗木もどのように配置して植えるかです。種から育てた苗木は大きくなるには15年以上かかります。切り株から生えてくる萌芽更新の方が成長するのが早いです。これも植林の一つです。今株立ちしている中木は萌芽更新して成長したものです。萌芽更新を通して苗を成長させることも必要かもしれません。とにかく、まず最初に青写真が必要なのでしょう。
月ごとに、咲いている野の花の種類が違ってきています。タンポポに似ているブタナが沢山咲いています。今頃咲くのでタンポポと違いが判ります。ヒメジョオンも夏近くなって白い花をたくさん咲かせます。それがたくさん咲いていて、そこにツマグロヒョウモンが止まっていました。植生は注意してみていないと、すべて見逃してしまいます。毎月の植生調査も必要になってきます。