活動レポート

『よみがえりの森プロジェクト-令和4年5月下旬』下刈り、植樹

 5月も終わりになり、暑い日も続いているのですっかり夏の気分です。草は日が当たるところは1メートルも伸び、斜面では50センチは伸びています。木々は青々と葉が茂り、斜面の地面は日が当たらない影の部分が帯状にいくつも流れています。やはり、間伐や除伐をしないと周りはすぐ暗くなってしまいます。人の手が入らないとすぐに荒れてしまい、里山の景観がなくなることが分かります。先月、斜面に植えた苗は草で覆われ、見えなくなっていました。光が当たらず、成長が止まり、このままでは枯れてしまうので、この枯れそうな苗を取り出し、ポットに入れ、やや大きな苗木を植え替えました。植え替えた苗も手入れをしないと、すぐに草に負けてしまう。

参加者
斜面での草刈り
苗木の周りの草刈り
苗木を探す

 一面、草で覆われているので、下刈りの手順として、新しく植えた苗の周囲を手カマで下刈りし、苗を見えるようにします。それでも小さくて、すぐわからなくなるので赤いテープをつけます。そのような状態にして刈り払い機で辺り一帯を下刈りしていきました。日の当たる地域に最初に植えたは苗が2メートル以上にもなり、草が追い付けないので、刈り払い機で一気の刈ることができました。斜面に生えている中木はかなり多く、葉が地面を暗くして苗の成長に邪魔になります。チェーンソーがなかったので、株立ちしている沢山の幹をノコギリで伐採し、それらを細かくして柵に投げ入れました。これから、必要な中木や大木を残しながら、地面を暗くして苗木の成長を妨げる中木、大木を伐採していきます。さらに斜面を下って未開拓地を整備します。大きく伸びたササを刈り取り、中木や灌木を伐採し、植樹する場所を作っていきます。その中でも貴重な野の花や、昆虫や蝶などの餌となる実や花を咲かせる木々を残します。草原もある程度残し、中木と高木を混ぜた構造にします。そうすると、日が差し込み、花や昆虫、蝶などが生息し、生物の多様性につながります。

植樹する
一面を刈り払う

 大きくなった苗木の茎の先端には白っぽい黄緑の若芽が一斉に出ています。また、その辺りにあるガマズミやリョウブ、ムラサキシキブなどの木は今咲かせんと、たくさんのつぼみを円錐状や散形状につけています。もうすぐ白や黄色、紫の花を咲かせます。地面には、夏に咲く野の花々が見え始めてきました。野の花ではカタバミ、ジシバリ、コアジサイ、セリバヒエンソウなど、昆虫ではササキリ、ナナホシテントウムシ、オオカマキリの卵などを発見しました。

コアジサイの花
春遅くまで咲いているセリバヒエンソウ
よく見られるナナホシテントウムシ
オオカマキリの卵
団体名
グリーンプラネット
活動日
2022530(月曜日)
活動の参加者数
5