12月に入り、朝、晩は寒くなりましたが、日中はまだ暖かさが感じられます。その中でも今日は冬とは感じられない小春日和でした。紅葉は既に終わり、現地に行く道は落ち葉で歩けないほどです。まず、活動を始める前に、事務所の方から、里山の管理についてアドバイスをいただきました。「この作業地は今の現状では伐採する必要がありません。ただ、萌芽更新する切り株がないのと、これから植樹をするので、明るくするため伐採しましょう。ウワミズザクラ、エゴノキ、アオハダなどの雑木林に必要な木は少し残し、目標はコナラとクヌギの林にしましょう」ということでした。
やはり、萌芽更新するコナラ、クヌギがあまりないので、その苗を植えるため、ウワミズザクラ、エゴノキ、アオハダなど伐採する木にテープをつけて、伐採を開始しました。計算した方向に木が倒れず、伐採した木が他の木にかかってしまったり、必要な木を切ってしまったりと悪戦苦闘です。問題は倒れた木の整理です。倒れた木を薪にするため、細かく丸太に切り、沢山の枝を刈り込まなけれななりません。そして、それらを柵に投げ入れます。伐採するだけで丸太づくりや枝切りはとても追いつかず、後に持ち越しです。幸いなことに、事務所ではこれらの丸太を薪にするので、出来上がった丸太を、一人で軽トラックに乗せ、運び込んでいました。私達では一人で持つことはできません。これで、私たちの整理の仕事が少し助かりました。
伐採したおかげで、かなり明るくなりました。その空間に植樹する予定です。植樹するにはまだまだ、草がはびこっている場所があり、枯れ枝が落ちていたり、地面がデコボコです。伐採しない人たちに植栽地の地拵えをしてもらいました。ササは根が深く張っていて背が低く、しなるので手ガマで刈るには骨が折れます。
地面にはこの時期特有なヤブコウジの赤い実が至る所に実っていました。目線では、ムラサキシキブの紫色の実があり、ガマズミの赤い実が木一面を覆っていました。下を見やると、大きな丸い野ウサギの糞が落ちていて、ハラビロカマキリの卵が枝にぴったりとくっついていました。